キッズドア[ガクボラ]高校生プロジェクト キッズウィンドウ
 

カテゴリ

学校の教育で得られるものとは *原田祥子

●日本の教育に対する考え方

今回私は、教育に対する政府の考え方と、学校教育の意義について考えてみました!

まずは教育に対する政府の考え方です。
2008年現在、日本の教育機関に対する公財政支出のGDPの割合は3.1%となっていて、OECD加盟国の28か国中28位と最下位です。(『図表でみる教育 OECDインディケータ(2008年版)』)

文部科学省は、10年後までに、OECD平均である5.0%をめざすという方針を出していますが、その鍵を握る財務省は、財政赤字などを理由に今まで以上の教育投資には消極的である、との報道もあります。

☆OECD…日本、アメリカ、ヨーロッパ諸国などが加盟する国際機関。民主主義と市場経済を支持する先進国からなり、主に経済成長や開発途上国の経済発展、自由貿易の拡大などを目的とした活動を行っている。

皆さんはこれを聞いてどう思うでしょうか?
この資料からは、日本が他国と比較すると、いかに子どもの教育にかけているお金が少ないかということが分かります。OECDの中で最下位というのは、先進国の中で最下位である、と捉えても良いくらいかもしれません。かけている予算が少なければ、当然貧困にある子どもたちの教育面の支援は難しくなります。

一方、北欧をはじめ、多くの先進国では、親の生活状況にかかわらず、子どもが貧困にならないための政策を実行し、子どもの貧困を削減するために日々努力しています。

私は卒業論文でフィンランドの教育について調べました。それによると、フィンランドでは教育にかかる費用は大学まで一律無償で、全員がしっかりとした教育を受け、勉強できるような環境が政府によって作られていることが分かりました。表からわかる通り、OECDの学力調査の結果で全てにおいてトップ5に入っているのはフィンランドだけであるため、フィンランドが世界一の学力を誇っているといえます。このことから、政府が子供の教育に関与することがいかに重要であるかが分かります。

残念ながら、今の日本では“子どもの貧困”という認識すらありません。少子化の進む日本だからこそ「すべての子どもが健康で幸せな環境で成長していける」国を目指して、行動する時が来ていると思います。

 
●学校教育の意義とは

次に、学校教育の意義についてです。
学校というのは単に学力をつけるだけでなく、人間関係や精神面の基礎を身に付ける「具体的な生活利害にかかわる知識や技能の習得よりも、まずは人間を作るところ」(戸田忠雄『学校は誰のものか』より引用)です。子どもたちは今学校に、以下のようなものを求めています。

(Benesse「調査データクリップ!子どもと教育」を参考に筆者が作成)

グラフにおいて「分かりやすい授業をしてくれる」よりも「仲間はずれやいじめがない」という結果が上回っていることから考えると、学力の向上はもちろん大切なことですが、学校で友達や先生と関わることによって、子どもたちは精神的にも大きく成長し、アイデンティティを確立することができるのだと思います。このことから、子どもたちがきちんとした教育を受けなければならない理由は、学力向上だけではないと言えます。

私は今高校3年生で、もうすぐ卒業を迎えます。これまでの学校生活を振り返ってみると、授業で得た知識は抽象的なものであり、それを自分なりに理解して具現化していくことが、これから重要になってくるのだと思います。きちんとした知識を得なければ、自分で考え、行動する範囲が限定されてしまいます。私はKWでの活動を通して、子どもたちが、将来自分の夢を実現させるために十分な“知識”と“主体性”を持てるよう、少しでもサポートしていけたらいいなと思っています。

 

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

WP SlimStat